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PostHeaderIcon ステージリビングとピットリビング

住まいを新築する時、高齢者がいなくても、できるだけ段差をなくして、安全に暮らすようにします。しかし、ある意味、段差というのは、空間を立体的に演出します。LDKについても、キッチンをダイニングやリビングよりも1段上げることで、キッチンからの視線を遮らないと同時に、キッチン内の雑然感を隠します。リビングにも「ステージリビング」や「ピットリビング」もあります。床を上げることで、家族の様子が見えやすいのが、「ステージリビング」で、床を下げることで、落ち着き感が出るのが、「ピットリビング」です。住まい全体が縦に繋がっていくスキップフロアで構成した住まいもあります。確かに、段差があることで、つまずき、転倒することもありますが、特別な空間が広がることもあります。

私の妹が住まいを新築した時、家族は夫婦と幼い子供2人でした。まだまだ母親の目が届くところで、遊んだり、お昼寝したりするので、昼間はほとんどリビングにいます。そういう意味では、リビングについて、キッチンにいる母親からよく見えるように、数段上げて、「ステージリビング」を作りました。子ども達の表情がよく見えますから、安心なのと同時に、コミュニケーションも取ることができます。そこの一角に、机も作りつけましたので、宿題もここでしますし、御主人もパソコンをします。

しかし、7年して、田舎に住んでいた母親と同居することになりました。このとき、ステージリビングにしたことをすごく後悔しましたが、段差そばの壁に、手摺をつけました。段差はそんなに問題にはなりませんでしたし、キッチンで料理や後片付けをする時も、家族との会話も弾みます。子ども達が大きくなると、帰宅時間もまちまちになりますが、それでも、家族がダイニングやリビングに集いやすいので、家族の顔が見えやすいです。母親が孤立することを防ぐことができました。