Posts Tagged ‘自然素材’

PostHeaderIcon 自然素材の壁

私の友人が住まいを建てました。自分たち家族が長く住み続けるのですから、素材を選びたいと考えたそうです。特に、床材や壁材には、自然素材を使うことを希望しました。壁の素材として、さまざまなものがあり、目移りしました。

リビングダイニングの壁には、最初から決めていた漆喰を採用しました。漆喰は調湿、臭いや化学物質を吸着、分解する作用をもつ健康的な壁材であると同時に、オークの無垢のフローリングとの相性も抜群です。漆喰と無垢の木を組み合わせることで、どこか懐かしい和モダンな雰囲気が出ています。

そのリビングにつながっていく小上がりの和室の壁には和紙で作った壁紙を選びました。この壁紙は少し冒険だったのですが、日本が世界に誇る和紙を壁紙にしていたので、どうしても住まいのどこかに使って見たいと思っていました。この壁紙は、柿渋染めしたもので、柿渋の濃淡だけのシックな色彩が魅力です。

和室と言っても、一般的な畳でなく、琉球風畳を敷きましたので、従来の和室にない、オシャレな雰囲気に仕上がりました。和室の正面には、アルミサッシの窓がありますが、手前に障子をはめましたので、柔らかな陽の光で、明るい印象になりました。障子には、細かく切った色紙を竜巻状に漉きこんだ和紙を選びましたから、アクセントになっています。白い漆喰の壁からシックな和紙の壁紙の壁へつながり、この障子につながっていきます。どれも日本が世界に誇る自然素材ですが、それぞれの持つ雰囲気は独特のものがあります。その独特の雰囲気が融合されているのは、やはり、自然素材が持つ優しさ、温かさのおかげなのかもしれません。家族が集うリビングダイニングには、清々しい空気と柔らかな陽の光に満ちています。

PostHeaderIcon プロヴァンスの風が吹いて

 私の妹は大学の卒業旅行で、フランスを旅行してからずっと、フレンチカントリーに魅かれています。新婚旅行もやはり、フランスへ行きましたので、夫婦で、フレンチカントリーのファンになりました。結婚してからは、さらにその思いが強くなったようです。

結婚して5年、自分の住まいを建てることになりましたが、自分達のフレンチカントリーの住まいを実現したいと考えました。もちろん、予算もあり、限界もあります。ただ、壁をフランス漆喰で仕上げることだけは実現したいと思ったようです。

妹がよく行く雑貨店の壁を施工した地元の工務店さんを紹介してもらい、計画が始まりました。日本の漆喰は、白いものが有名ですが、フランス漆喰はカラーバリエーションが豊富です。フランスのプロヴァンス地方で産出される天然顔料があります。それが黄土原鉱です。この明るい黄土色をメインに考えました。

 単に、フランスのプロヴァンス地方への憧れからフランス漆喰を選んだのではありません。2年前に、双子の娘が生まれました。彼女達が1日の大半を過ごす住まいですから、健康を守ってくれる素材を選びたかったと言います。健康を守ってくれる素材といっても、知識がないため、よくわかりませんでした。しかし、昔から使っている素材は、長い年月で証明されているので、安心なのではないかと考えました。

漆喰という素材は、日本でも古くから使われています。空気を浄化し、湿度を調節して、臭いや化学物質を吸着、分解してくれます。深呼吸のできる住まいで、のびのび育てていきたいと考えた結果です。プロヴァンス地方は、温暖で、のどかな田園が広がっていますが、何と言っても、色彩豊かなで、ゴッホやセザンヌやゴーギャンなどの芸術家を惹きつけました。住まいにプロヴァンスの風が吹いているような気がします。

PostHeaderIcon 珪藻土の魅力

  日本には木材以外にもまだまだよい自然素材が存在します。

 アレルギーを引き起こす原因であるホルムアルデヒドなどに代表される新素材の建材に含まれる有害物質を含まない建材として、珪藻土が見直されてきています。

 珪藻土とは海や湖、沼などで春や秋に大量発生する珪藻と呼ばれる黄色植物の死骸が主成分の素材です。水底に沈殿したのち有機物は分解され最終的には二酸化ケイ素である殻だけが残ります。それら珪藻の化石からできた岩石が珪藻土の基です。

 細かく粉砕された珪藻土はそれ自体は粘着性がないので石灰や接着剤を混ぜることで壁材として利用されます。自然ならではの風合いと色合いは見た目に優しく暖かみを感じることができます。また左官仕上げならではのコテによる仕上げ方次第で個性が感じられる表情に仕上げることができます。和風モダンだけではなく洋風な住宅においてもた対応できる柔軟性を持った内壁材ということができます。

 人の身体に優しい素材として取りあがられる反面、発癌性があるのではないかとして海外では使用禁止となっている国もあるようです。その後の研究の結果、発癌性があるとされるのは焼結させセラミック状にした珪藻土に限る物との報告がされているようです。

 日本の住宅においての利用は焼結しての使用ではない為、問題はないものとされています。

 珪藻土が再び脚光を浴び始めたことで流通もさかんになってきていますが、中には珪藻土と謳いながら実際のところは成分に数パーセントしか珪藻土を含有していない粗悪品が出回っています。住宅に使用される珪藻土の成分も建て主としてきちんと把握しておいたほうがよいでしょう。

PostHeaderIcon 地産地消される木

  最近はグリーンプロジェクトと銘打って地球環境を守るため緑を増やす努力がされています。

 樹木はただ増やせばよいというものではないのをご存じでしょうか? 単に木を植えて育てるだけではだめなのです。樹木は二酸化炭素を吸収し酸素を排出することはよく知られていることですが、若い樹木は成長するためにたくさんの二酸化炭素を吸収します。しかし、樹木も年を重ねていくと二酸化炭素を吸収する量が減っていきます。

 人工林では、高齢に達した木を伐採し、若い木を植樹して循環させていきます。

 山形は自然豊かで森林が豊富にある地域です。高齢に達した木は伐採されたのち、住宅用の建材となります。山形で住宅を建てる際にこれら木材が使用されます。これこそが地産地消の理想的な形です。

 昨今は自然素材にこだわった住宅が注目を浴び始めています。木をふんだんに使用した住宅は、木の香りに包まれ、木の持つ質感の良さで寛ぎを与えてくれます。その土地で育った木だからこそ環境への順応性が高く、運搬費用などコスト削減にもつながります。

 木材は住宅を選ばない素材でもあり、和風住宅だけでなく、洋風住宅でも和風住宅とは一味違った表情をみせてくれます。集成材や薄い合板に特殊印刷を施したようなフローリングが主流になってきていますが、やはり無垢の厚みのしっかりしたフローリング材には敵わないでしょう。

 木材が豊富にある山形で住宅を建てるのであれば、地産の材木をふんだんに使った木の住宅にこだわってみてはいかがでしょうか。